
Claude Code の開発導入に向けた検証を実施中
ご無沙汰しています。代表の松島です。 当社で取り組んでいる生成 AI ツールのシステム開発導入検証についての記事です。
当社では 2023 年から生成 AI を事業に取り入れ段階的に検証し導入を進めてきました。 これまで使ってきた生成 AI ツールとしては次のようなものがあります。
そんな中で, 2025 年 5 月に正式リリースされた Claude Code の評判が非常に良いことを受けて, 2025 年 6 月から約 1 ヶ月にわたり導入検証を行ってきました。
Claude Code とこれまでの生成 AI ツールの違い
1. IDE を前提にしない
システム開発に使ってきた生成 AI ツールとしては GitHub Copilot があります。 GitHub Copilot は VS Code の拡張機能として動作し, コード提案やチャット機能によるコード生成が可能です。
一部テキストエディタに対応する機能もありますが, チャット機能については VS Code 限定となるため, エディタを乗り換えるか併用する必要がありました。
Claude Code は CLI(Command Line Interface) として提供されており, VS Code などの IDE を前提としない点が大きな特徴です。 これまで愛用してきたテキストエディタを含む開発ツールをそのまま使って開発が可能です。
2. Max プラン
Claude Code には固定額の Max プランが用意されています。
ProまたはMaxプランでClaude Codeを使用する | Anthropicヘルプセンター
検証は Max プラン (100 ドル/月) を利用して行いました。 このプランで rate limit がありますが, 旧来の従量課金の API 利用と比較し安価での利用が可能です。
100 ドル = 約 1.5 万円ですが, 導入検証だけでもかなりのコードを書かせることができたので十分に元は取れました。 費用が安すぎるため, この価格でいつまで提供されるのか, チームや法人向けのプランが今後どう提供されるのか不安があります。
Claude Code の学習リソース
Anthropic 社が提供しているリソースを確認することで効率的な開発が可能になります。
Claude Code Best Practices \ Anthropic
コンテキストウィンドウ (生成 AI の把握能力の範囲) が小さいことを前提に, タスクの分割や実行順を定義し消化させる方法が良いようです。 大きめのタスクを渡すと無限ループに陥り処理が終わらない場合があります。注意を払いながら作業を依頼する必要があります。
当社システム開発への導入に向けて
今のところスタンスとしては次のように考えています。
- GitHub Copilot は全 Web エンジニアに導入
- Claude Code はある程度の開発経験があるエンジニアに対し導入
Claude Code は非常に強力なツールです。一方で基本的な開発手順やコーディング力がある程度必要になります。 ジュニア層については, 敢えて基本的な開発パターンで自身の手でコードを書かせる必要があると感じています。
当社のシステム開発のこれから
当社では, 前期より受託開発事業を強化しています。 その中でより効率的に生成 AI を活用し開発生産性を上げていく必要があります。
そのためには, 今後も生成 AI ツールの導入検証を積極的に行い, 開発プロセスの改善を図っていきます。