ブログ

プログラミング言語の選び方

Web アプリケーション開発を発注する際のプログラミング言語選定についてまとめます。どのような観点を考慮すべきでしょうか。

システム開発を発注する場合, そのシステムに採用するプログラミング言語は発注先企業の提案によって決定されます。 デジタルトランスフォーメーション (DX) の文脈で考えた場合, 将来的に内製, つまりは自社内開発への移行を考慮した上で決定する必要があります。

どのような観点を考慮すべきでしょうか。当社では次の 2 点を十分に考慮するべきだと考えます。

  1. 開発対象にフィットするか
  2. エコシステムの開発状況は活発か
  3. 人材確保が可能か

1. 開発対象にフィットするか

まず開発する Web アプリケーションの目的, 機能, 規模に対して採用するプログラミング言語が適切か確認する必要があります。

例えば, 当社でも採用している Go は小メモリで高速な動作を期待できます。 一方で Ruby ベースの Web アプリケーションフレームワーク Ruby on Rails と比較した場合, 高速な機能実装とリリースでは劣ります。

開発人材の習熟度も影響しますが, 高効率のシステムとしたいか, 高速で機能をリリースしたいかによって選択する必要があります。

2. 人材確保は可能か

そのプログラミング言語を利用した開発に対応できる人材が確保できるか。これはとても重要な観点です。

群馬県内の状況では PHP 人材は比較的確保しやすい状況ですが, 人材レベルはかなりの偏りがあります。 一方で Ruby 人材は群馬県内では確保が難しく, 東京都内に人材が集中しているため, リモートワーク(テレワーク)を前提に全国から採用する必要があります。

事業拠点の周辺地域において採用が難しい場合には, 別言語の Web アプリケーション開発に慣れた人材を採用し, 新たに習得してもらう方法もあります。 この場合には, そのプログラミング言語の学習コストについても検討しておく必要があります。

1 つの言語ですべて開発できるか

実際の Web アプリケーション開発では通常 2 つ以上のプログラミング言語を使用する必要があります。 1 つでは通常足りません。

当社の場合であればサーバーサイドの開発を Ruby, PHP, Go のいずれか。 クライアントサイドの開発には JavaScript を併用します。 大きなシステムになれば機能の特定に応じてプログラミング言語を使い分ける場合もあります。

※例外としてサーバーサイド, クライアントサイドともに JavaScript で実装する方法があります。

最後に

システム開発の発注時には将来を見据えたプログラミング言語の選択が必要です。 発注先の開発会社と十分に検討し決定すべきです。

当社は小規模の Web サービスの立ち上げから上場企業が運用する Web サービス開発まで多様な経験があります。 プログラミング言語の採用可否やシステム開発でお困りの際には, ぜひご相談ください。

まずはお問い合わせを

お見積りの依頼や技術上のご相談までお気軽にご連絡ください。
当社の経験とノウハウから最適な解決方法をご提案させていただきます。

お問い合わせ

お急ぎの場合は050-7101-1520まで